小猿ちゃん、初めて歯が抜けました。
正直な所、「もうすぐ、もうすぐ」とドキドキしていた小猿とは対照的に
三人目なのであまり感心がなかった私です。
でも、さすが三人目。感心の引き方が絶妙です。
夜、二階から大声で「マミー、マミー、血が〜!血が〜!」
見てみると、口からダラダラと血を流している吸血鬼小猿。
でも、血だらけなのにニコニコの笑顔です。
とにかく口の周りの血を拭いてみて、歯が抜けた事が分かりました。
嬉しくてじっとしていない小猿は、くるくる回って
喜びのハッピーダンスをし始め、その最中に歯がポーンと飛んで失くす。
大騒ぎで探し出した小猿が、トゥースケースに歯を入れたまではいいのですが
蓋ごとハマってしまって、それを壊してまで取り出す始末。
「イザベルの家に来たトゥースフェアリーは、$20くれたんだよ。楽しみだな〜」
「そんなトゥースフェアリー、聞いた事ないよ。コインだよコイン!」
と二人の姉たちが、あまり過大な期待をしないように説得する。
歯が抜ける→大人の歯がはえる→ちょっとお姉さんになった
この事が、何よりも嬉しいらしい小猿は誇らしげに
「サンデーになったら、ひなたに見せるんだ〜」とニコニコです。
次の朝、トゥースフェアリーは過大な期待に動揺したのか
コインではなく、お札をたたんでいれたまではいいのですが(金額は姉と同じ)
動揺していたため、抜けた歯をそのまま入れてきてしまいました。
朝、「コインじゃないよ!」と嬉しそうな小猿の二言めが
「はっ?なんでまだ歯があるの!」
全員、しばしの沈黙が続いた夏の日の朝でした。